2018/04/07

【今をときめくVR企業100インタビュー】 Vol.006 電気通信大学失禁研究会 亀岡崇幸(かめおか たかゆき)さん

 

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★ 今をときめくVR企業100インタビュー ★

第6回目は電気通信大学失禁研究会 代表
亀岡嵩幸(かめおか たかゆき)さんにインタビューをさせていただきました。

現在展開されている事業を教えてください。

近藤:事前に一度お会いさせて頂いた際にお聞きしているのですが、色んなイベントでも使っているということですが改めて現在、展開されている事業について教えてください。

亀岡さん:

僕らは、電気通信大学失禁研究会ということで、まさに失禁を疑似的に体験できる装置を開発しています。

目的としてはもちろん失禁そのものを体験、コンテンツ化することで、映画であれば映画館で主人公が失禁している場面で失禁体験を本人にもしてもらい、より面白くしたりとか、その他も含めてコンテンツ向けの応用をしてもらうのがひとつと、

他には例えば、尿失禁症に苦しんでおられる方がたくさんいるんですよね。お医者さんにも言っていない潜在的な方がたくさんいらっしゃるので、

そういう人たちがいるんだよ!と啓蒙していくということにも使えますし、場合によってはリハビリも活用できるので、泌尿器科で手術した方とか出産直後の方って最初はなかなか排尿をコントロールできないので、そういったときに排尿を促すために使ってもらえたら医療目的でも活用してもらえるので、

いかにして失禁だと感じてもらえるのかという装置と促すコンテンツを並行して進めています。

 

医療や介護分野に参入されたきっかけは?

近藤:ありがとうございます。どうしてもVRと聞くとゲームのイメージが強いのですが、その中でも医療の分野や介護の分野に行かれたきっかけはあったのでしょうか?

亀岡さん:もともとは所属していたVRのサークルがあったのですが、学園祭で毎年何らかのコンテンツを発表していたのですが、その中の一つのアイデアとして、失禁体験 おもらし体験というのがあがったんですね。

背景としては、やはり高齢化社会と言われていて、高齢者体験 小学校では車いす体験ができたり、足腰があまり動かないということは体験できるんですけど、

おもらし 排泄関係で悩む高齢者の体験は簡単にできないので、ちょっとやってみようか ということになったんです。

このアイデアは私ではなく、2個上の先輩が出したので、先輩の趣味嗜好もあったかもしれませんが(笑)。
結果として、お医者さんや学校の先生とかに体験してもらえて、これは面白いからもっと研究してみたら?とか

こういう使い方はどうかなとか色んなアドバイスをもらえて、僕たちだけでは思いつかないようなアイデアをたくさんいただけたのは嬉しかったですね。

そこからおむつ会社さんなどから、このデバイスを使って失禁のつらさから商品の購入をアピールしたいというオファーもあったりして、ユーザーと一緒に使用目的を考えていくということもあるかもしれませんね。

 

失敗談を教えてください。

近藤:なるほどですね。ありがとうございます。では次に、ハードの開発がメインのようなのですが、ハードを作っていく際にうまくいかなかったことや、失敗談って何かありますでしょうか?

亀岡さん:僕たちは、排尿感覚を再現するためにお湯を流しているんですね。なので、体験者を濡らしてしまったり、事故が怖い(※お湯はお風呂より少し熱いくらい)ので、そこにはかなり気を使いましたね。

実際にお湯漏れは試作段階で何度もあったので、なんとかそれをしないように・・・ 基本的にはすべて手作りで作っているので、なかなか工業製品までのクオリティーは出せないのが現状ですね。
学校にある工作機械とか使うんですけど、基本的には人力で。例えば、袋は自分たちでテープで止めたりとかシーラーで袋を止めたりとかやっているので、どうしても難しいですね。

ハードって世の中に出ているクオリティーを出すのが極めて難しいので、このところをギャップで感じてしまうんですね。
色んな展示会とかにも出すんですけど、企業さんのやってるものよりクオリティーが全く違ってきますね。

ソフト面だと(Unityなどを使って)クオリティーの高いものは作れるのかもしれませんが、ハードだとそれがなかなか難しいですね。

 

ハード開発について

近藤:なるほどですね。ハードウェアを開発するにあたって、今、こんな情報(機械)があったらいいなということはありますでしょうか?

亀岡さん:それはもう本当にあって、工業製品なんで袋製作の会社さんとコラボして欲しい形を作ってもらったり、体に装着するウェアの制作などをし欲しいなという、企業のクオリティーで作って欲しいというのはありますね。

僕たちが作っているのはあくまで試作品なので、大量に作ったりするのも難しいですし、一つ一つのクオリティも手作りの域を出ていないというところがありますね。

近藤:そうすると今回作っているものとしまして、こういう人に使ってもらいたいなという対象などはありますでしょうか?

亀岡さん:そうですね。ひとつは、VRを既に使っているエンターテイメント関係の人にこんな使い方もあるんじゃないかというのを一緒に考えていきたいというのと、医療、介護、教育の分野ですね。

実際に、看護系の学生さんに体験してもらって、介護される人がどんな感じで失禁するのかを体験してもらって、どうすればより良い介護ができるかを考えてもらったり、
お医者さんが集まる講演会とかで啓蒙活動のための体験として活用してもらえればとも思いますね。

エンタメコンテンツの関係者と医療介護関係者というのが、今のところ大きなターゲットですね。

 

VRの普及に関して

近藤:次に、VRを多くの人に使ってもらうためには何が必要だと思うか、教えて頂いても宜しいでしょうか?

亀岡さん:そうですね。体験が命なので、手元で体験できる装置がなければいけない。
今あるヘッドマウントディスプレイは安くはなっているけどまだ高い一方、ハコスコとか簡易的なものならスマホがあればいいので、普及はし始めていると思うのですが、実際にやってもらう、普及活動がなかなかなのかなと。

僕の友達でVR体験したことがない人がいたのですが、たまたま目の前にあったハコスコを渡してやってもらったら「これは凄い 楽しい」と言ってもらえたので、やっぱり1回体験してもらう体験できる場所もあるので、次は家でできるヘッドマンディスプレイがもっと身近になって、ブレイクスルーが起きるようなコンテンツが普及すればいいなと思っています。

近藤:ありがとうございます。今後、VRクリエイターも増えていくと思うのですが、学生という立場からどんな企業で働いてみたいとかってありますか

亀岡さん:そうですね。やはり研究開発系ですね。
厳密には、研究と開発は違うのですが、新しいものをどんどん作っていく。そしてそれをサポートしている企業があればうれしいですね。

ただ、それは現実的ではないと思うので、市場動向をチェックしてどんな商品が良いのかという方針を立てられるのが理想ですね。

僕は今、色んな企業さんと話しているのですが、ハードを含めた開発をしている企業は少ない。
ヘッドマンディスプレイを前提としたゲームコンテンツを作っている会社が多いですね。

VRって視覚だけじゃないと思うんですよね。うちのような触覚をVR体験できるようにしようとか。
視覚の次は触覚だと思うので、そういうハード面にも理解してくれる会社に興味があります。

今後の活動について

近藤:では最後に、今後の活動について 何か新しいリリースなどありましたら教えてください。

亀岡さん:はい。今までは失禁体験にフォーカスをして開発してきたのですが、そうではなく、これからは失禁までの流れに力を入れて開発していこうと思っています。

あとは、今の装置は大型化 装着には他人の力が必要だったりするので、そういうのを極力なくすように 自分だけで設置体験できるようなことをしたいという2つの方向で考えています。

– 電気通信大学ロボメカ工房
http://www.rmf.mi.uec.ac.jp/homepage/

– 失禁研究会公式HP
https://urealabyrinth.wixsite.com/incontinence

– 代表者
亀岡嵩幸(かめおか たかゆき)さん

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